日本アドバンストアグリのストレス負荷栽培システムは、栽培室の空気制御、光制御、栄養素制御をデータベースに沿って管理する事が可能です。特定の機能性成分を増加させる為の環境設定アルゴリズムが構成されていれば、時間軸に沿って全自動での環境要因制御が可能です。
自動制御管理PCのシステムインターフェース上で『作物』や『栄養素強化』のボタンを押すことにより、システムデータベースから光・環境 及び 養液の条件を吸い出し、自動で栽培環境を最適化します。農業用のIOTシステムにも対応しており、遠隔地でもインターネットを通じて環境設定値や監視値の確認・変更が可能となりました。
日本アドバンストアグリのストレス負荷栽培システムの応用例として、当社ではアイスプラントに含まれるピニトールの含有量を増やすためのシステムを開発しました。
高濃度ピニトールアイスプラントを食品原料とした栄養補助食品『グラシトール』はモンドセレクション金賞を5年連続で受賞しており、血糖値対策や日々の健康管理をサポートするサプリメントとして多くのお客様にご愛顧頂いております。
また機能性野菜の生産やハーブ類のストレス負荷栽培栽培による健康食品原料の開発にも取り組んでおります。
日本アドバンストアグリのストレス負荷栽培を用いて栽培された高濃度ピニトールアイスプラント原料は生のツブリナと比較して約6倍ものピニトールが含まれており、乾燥大豆に含まれるピニトールの約8.5倍もの含有量になります。
日本アドバンストアグリではピニトールを天然の糖対策に役立つ機能性成分として非常に注目しています。また、この成分が浸透圧によって生成されると考えており、日本アドバンストアグリでは皆様により安心・安全で高機能な健康食品をご提供できるよう、遺伝子解析を含む研究を進めています。
ピニトールはアメリカ合衆国において、生活習慣病予防のための処方栄養補助食品としてFDA(厚労省の機能を持つ食品医薬品局)に登録されています。(1997年12月)
また、韓国においては韓国食品医薬品局(KFDA)より、特定保健用原料として認定されています。(2007年3月)
ピニトールの効果の例として2000年の英国製薬協会のジャーナルに血液中の糖の値を改善するメカニズムに関する研究結果が掲載されました。
(Journal of British pharmaceutical association in 2000)
今、注目されている「抗糖化」。
“アンチエイジング”を実践する上で、体の「抗糖化」と「抗酸化」はとても重要な意味を持っています。
糖化とは、体内の糖分とタンパク質が非酵素的に結合してAGEs(糖化最終生成物)が
蓄積することを言い、学術的にはメイラード反応とも呼ばれています。
体の糖化が進行すると、動脈硬化や骨粗鬆症などの疾病リスクが飛躍的に高まる事が近年の研究で明らかになってきました。
また、お肌のコラーゲン(タンパク質)が糖化すると、皮膚弾力性が失われることから、
“しわ”や“たるみ”の原因ともなってしまいます。
糖化を抑制する生理活性を示すことは、「美容と健康」に役立つという意味なのです。
植物工場で生産されるグラシトール向け「ツブリナ(アイスプラント)」は、屋内の清潔な空間で無農薬のもと栽培されています。
また、「ツブリナ(アイスプラント)」に含まれる色々な栄養素が乾燥工程によって損なわれないよう、高度な乾燥技術を採用しています。
そのため、「ツブリナ(アイスプラント)濃縮末」には、ビタミン、ミネラル、ファイトケミカル、AHA(フルーツ酸)などの栄養成分が鮮度を保ちながら含まれています。
さらに、安定品質、安定生産が、植物工場産としての最大のメリットです。
植物工場で環境制御されたストレス負荷栽培技術は、アイスプラントの機能性成分の、
含有量を高めています。
成分項目 | 含有量(/100g) |
---|---|
水分 | 3.7g |
たんぱく質 | 23.8g |
脂質 | 7.4g |
灰分 | 25.1g |
糖質 | 23.5g |
食物繊維 | 16.5g |
エネルギー | 289Kcal |
ナトリウム | 520mg |
検査項目 | 測定結果 |
---|---|
カドミウム | 不検出 |
鉛 | 不検出 |
ヒ素 | 不検出 |
総クロム | 不検出 |
総水銀 | 不検出 |
一般細菌数 | 740CFU/g |
大腸菌群 | 陰性 |
O-157 | 陰性 |
ヨウ素131 | 不検出 |
セシウム134 | 不検出 |
セシウム137 | 不検出 |
成分項目 | 含有量 (/100g) | |
---|---|---|
ミネラル | 亜鉛 | 2.50mg |
銅 | 0.62mg | |
鉄 | 8.02mg | |
マンガン | 14.8mg | |
マグネシウム | 230mg | |
カルシウム | 641mg | |
ビタミン類 | ビタミンC | 154mg |
ビタミンB6 | 1.93mg | |
ビタミンK1 | 3.43mg | |
ビタミンE | 28.7mg | |
ピニトール (イノシトール類) | 3.82g (社内分析) | |
ファイトケミカル | 総ポリフェノール | 560mg |
ルテイン | 56.9mg | |
ゼアキサンチン | 3.0mg | |
ベータカロテン | 38.3mg | |
コエンザイムQ10 | 3.5mg | |
フルーツ酸 (AHA) | リンゴ酸 | 3.24g |
クエン酸 | 5.55g | |
アミノ酸 | プロリン | 2.90g (社内分析) |
その他 | フェルラ酸 | 95mg |
総ORAC値 | 140μmoITE/g | |
SOD値 (スーパーオキシド消去能) | 720SOD単位/g |
日本食品分析センター/株式会社 日吉にて分析